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social referencing

育児語録って、いろいろありますよね。
ふぅーんと納得するもの、あまり参考にならなそうなものでも、読むと身近なことなので面白くって、子供に関する本は大好きです。最近知った事をご紹介まで♪

『ソーシャル・レファレンシング』という言葉を聞いたことがありますか?
乳幼児精神医学の第一人者、コロラド大学のロバート・エムディという人の言葉です。

社会でのルールを守れる人と守れない人がいるが、それは一体その人のどんな成育歴に由来しているのか、を調べた研究・・・ロバート・エムディ(米)

生後6ヶ月~2才の時期にその差は創られる
この時期、子どもは自分で移動できるようになる
そして、未知のものに出くわす
そのときに、子どもはすぐ手を出さない
必ず、後ろを振り返るという行動をする
その後ろを振り返ったときに、親や、祖父母や保母さんなどの視線が必ず見守ってくれていて、どうすればいいのか教えてくれる。
そういう過程をとおして、幼い子どもの中に育っていく人間的な感情や感性を、ソーシャル・レファレンシングと呼ぶそうです。

幼い頃、振り返ったときに反応を返してくれる存在がいたかどうかによって、その差(ルールを守れる人とそうでない人)が作られるのだという研究結果は絶対とは言い切れないと思いますが・・・分かる気もします。

いい例があったのでpickupします。↓

例えば、『いつもは、お母さんに脱がしてもらっていた靴下。今日は脱ぎたいと思って靴下と格闘してみた。何かの拍子に偶然「スポッ」と脱げた』そんな時に、子どもは、誇らしげに靴下をかかげて、お母さんの方を振り返るでしょう。
「みてみて、すごいでしょ」という気持ちで。
それをお母さんが「すごいね~、自分で靴下が脱げたね~」と褒めてあげる。
そうしたときの誇らしい気持ち、自信、喜び、そんな感情がソーシャル・リファレンシングです。

子どもが振り返ったときに、それを見ていてあげていないと、こうした感情の火はすぐに消えてしまいます。喜びだけでなく、「不安」や「恐れ」についても同じです。
ヨチヨチ歩きをしていて、「どうしようかな」と戸惑ったとします。振り返ったとき、お母さんがにっこり笑って「あんよが上手になったわね~」と声をかけてあげる。すると、子どもは「安心」してまた前に進む、または、お母さんのもとへ駆け寄ってくる(お母さん大好き、という気持ちで)。

こうした感情は、『社会のなかで生きていくことへの「誇り」の気持ち」を育て、それは「人間性」へとつながっていくそうです。
そして、エムディの丹念な研究からすると、ソーシャル・リファレンシングの感性は、生後6ヶ月から2歳までの乳幼児期の間に、最もよく育ち、この時期をはずすと、なかなか育ちにくいそうです。

大人が理解しようとすると、難しい説明になってしまうけど、子どもにとっては、親や保育者とのかかわりの中で、自然と身についていくもののようですね。
ただ、『子どもが振り返ったとき』それをしっかりと見守って、その都度、褒めてあげたり、安心させてあげたりを積み重ねていくだけなんですね。
でも、こんなことを知識として知っていることは、より豊かな「ソーシャル・リファレンシング」を育てることになるんじゃないでしょうか。
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by keismile | 2007-04-20 07:18 | 一時帰国中
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